2008年07月04日

自衛隊員はロボットではない

大学院で学生をしている時でさえ、我輩はある体育会系の組織でチームリーダーとして練習に励んでいた、というよりも、試合に出たいがためにわざわざ大学院まで行ったという方が正確だ。スポーツでの推薦制度がない大学で、我々がどんなにがんばってもプロになれるわけではない。それでは我々は何を求めていたのだろうか。それは栄誉だ。誇りに思う母校の代表チームの一員として、母校のために栄誉を勝ち取ることだった。大学も代表チームを支援してくれたし、学生も代表チームを応援してくれた。我々は、母校代表としてのユニフォームを着ることを誇りに感じていた。もちろん当時のユニフォームは今でも大切に保管してある。

仮に大学に代表チームとして認めてもらえず、学生にも「おまえら勉強もせず何バカなことやってんだ」と白い目で見られていたとしたら、我々は代表チームの一員として誇りを感ずることはできず、ましてや母校のために栄誉を勝ち取ろうなどとは思わなかったであろう。

さてporeporeさんは、件の著書の作者の一人が書いたと思われる「憲法はそのままで、でもいざとなったらその憲法を無視して自衛隊に戦わせる」という意見に賛成のようだが、なんだか自衛隊員がロボットであるかのような違和感のある主張だ。自衛隊員は感情をもち、判断力も備えた人間だ。ごく少数に任務を執行させるのならそれは可能だが、集団として事に当たらせるには無理がある。

また、普段から非難されているのだから、いざとなった時に非難されても任務執行に問題ない、というのも不思議な話だ。いざという時に頼りになるのは、普段からの訓練だ。ところが、普段から非難されている状態でやる気が出るわけがない。

いざという時にしっかり動いてもらうために、普段から非難されるという不健全な状況を改善しようというのが我輩から見ると自然だ。アメリカで軍人が優遇されるという話があったが、それは中国でも同じだ。いざという時には、この世で最も大切なものである自らの命を賭してまで他人を守ろうという覚悟をもって日々を暮らしている人たちに対して、何の優遇もない方がよほどおかしい。

たまきさんが書いてくれた

私の祖父が自衛官だったのですが、その娘である私の母が、公立の小、中学校で教師にいじめられていたそうです。 30年以上昔の話ですが、父親が自衛官というだけで教師が生徒をいじめるって変ですね〜。

という内容や、西さんが書いてくれた

我が国ではうちの母は、公立の中学教師だったのですが、 同僚のバリバリ日教組が、クラスの中で、 自衛隊批判をしたそうです。(基地が近くにあるもんで。) 自衛隊員の子供が、「うちのお父さんは、自衛隊員です。」と起立して言ったそう。母曰く、その子にしたら、すごく勇気を振り絞って、 精一杯の反論だったんじゃないかと。一方、その教師は、「父親が自衛隊員だという事実をお前がどう受け止め、生きていくか考えろ。」みたいなことを得意げに語ったそう。

を読んで、情けなく感じた。

守ってくれている人たちを尊敬しないどころか、バカにするとはなんと罰当たりなことだろうか。

そしてこのような風潮の元凶が憲法第九条だ。

何しろ我々日本人は法律の権威の前にひれ伏す傾向があるのだから。<イタリア世界遺産落書き>「厳罰」処分 伊紙「あり得ない」という記事はその象徴だ。

 【ローマ藤原章生】「教員、大聖堂に落書きで解任の危機」――。イタリア・フィレンツェの大聖堂に落書きをした日本人が、日本国内で停学や務めていた野球部監督の解任など厳しい処分を受けていることに対し、イタリアでは「わが国ではあり得ない厳罰」との驚きが広がっている。

 イタリアの新聞各紙は1日、1面でカラー写真などを使い一斉に報道。メッサジェロ紙は「集団責任を重んじる日本社会の『げんこつ』はあまりに硬く、若い学生も容赦しなかった」と報じる。フィレンツェに限らず、イタリアでは古代遺跡はスプレーにまみれ、アルプスの山々には石を組んだ文字があふれる。大半がイタリア人によるものだ。

 一方でレプブリカ紙によると、大聖堂の技術責任者、ビアンキーニ氏は「日本の出来事は落書きが合法と思っているイタリア人にはいい教訓だ」と語った。

憲法という法律の親玉の権威を笠に着て自衛隊に反対するのは、日本人としては普通の流れだ。だからこそ、憲法を変えるべきだというのが我輩の主張だ。

これまでにporeporeさんが啓発的な意見を数多く書いてくれたので、我輩も大いに勉強させてもらった。そしてほぼすべての内容に賛成できた。

ただ、憲法改正に関しては、poreporeさんは自分の言葉で発言していないという感じがする。件の著書に感銘を受けたことは伝わってくるが、まだ自分のものになっていないという印象だ。内容を消化できるまで、もう少し自分に時間をあげることをお勧めしたい。

全く別の話題に変わる。愉快な話題を提供してくれるHagex-day.info[小町] 家が乗っ取られる!というのが紹介されていた。

実家をのっとられそうです・・・

26才のOLです。
23才の弟が彼女(18才)を妊娠させてしまいました。
すぐに婚姻届けを提出してうちの実家(3LDKマンション)で同居することになったのですが狭いので私が家を出て一人暮らしを始めました。

ここまでは特に問題はなかったのですが、しばらくすると弟嫁のお母さんが健康上の理由でうちの実家に同居することになってしまいました。しかしうちの両親と弟嫁のお母さんはどうしても折り合いが悪く、母が精神的に参ってしまったので弟嫁のお母さんの健康が回復するまでとの期限付きでうちの両親がウィークリーマンションに引っ越しました。
しかしそれから弟嫁のお母さんはまったく出て行こうとせず、それどころかいつのまにか弟嫁の姉が離婚して子供を2人連れて転がり込んできました。

先日私が久しぶりに実家に行くと家の中が模様替えされていたり知らない家具が増えていてこのままではのっとられるのではと怖くなりました。
出て行ってもらうよい知恵はないでしょうか?

輝かしい憲法第九条の精神に書いたことが現実になっている。

我が国の領土である竹島を、不法占拠者である韓国が使っている、しかしながら国際法上の持ち主は日本だ。ふむふむ、なるほど。しかしそんなのは我が国にとって何の慰めにもならない。それなら、ある場所は国際法上他国の領土だが、我が国が勝手に使っているという逆の立場の方がよほどマシだ。

仮に楼主というおっさんが、ぽーさんの家を不法占拠し、勝手に使っているとしよう。ぽーさんは「自分の家を使うことはできませんが、法律上は私のものですから構いませんよ」と固定資産税だけはしっかり支払い続けるのだろうか。いや、固定資産税はここでは関係のない冗談だが。

司法システムが強制力をもつわが国でさえこんなことが起こるのだから、実質的な司法システムが存在しない国際社会では、韓国から竹島を取り戻せないのも当然だ。

もちろんporeporeさんが

話を戻すと日本の罪刑法定主義には、疑わしいものも当然あります。

同じ粉飾決算でも「ライブドア騒動」と「日興コーディアル」の二つの事件の対比を検証するまでもないでしょう。国体護持の観点からも権力機構の意向が反映されたことであろうと考えるのが自然です。

と書いてくれたように、ライブドアと日本人権擁護法に反対するを書いたことのある我輩も我が国の司法システムが完璧だと言っているのではない。

我輩が言いたいことは、国際法なんて役に立たないということだ。





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posted by 楼主 at 14:13 | Comment(3) | TrackBack(0) | 嗚呼日本
この記事へのコメント
>国際法なんて役に立たないということだ

マキャヴェッリ曰く
『個人の間では、法律や契約書や協定が、信義を守るのに役立つ。しかし権力者の間で信義が守られるのは、力によってのみである。』

さっさと憲法改正して、“普通の国”になるべきですね。

Posted by 馬小屋 at 2008年07月04日 15:23
すみません。重複してしまいました。

今回のテーマに言及するのはこれが最後にしたいと思います。njrさんがおっしゃるように、何よりも興味のない方にまで、ぐたぐた私のつまらないコメントにより、管理人さんがつき合わさせられ、挙句に、本来の『中国の掲示板』が形骸化するのは私ですら望んでいません。

私の説明不足でしたら申し訳ないのですが、命をささげる覚悟で職務に取り組む自衛隊をロボットのように捉えているつもりは毛頭ございません。自衛隊に限らず、消防士、配管工、――いえ、もっと言ってしまえば、与えられた分業としての職務をこなし、人々の豊かさに寄与する人間全てに当てはまるというのが私自身の考えです。

自衛隊だけに特化すると、このように考える背景には、私の紹介した本書に、著者の徴兵制に対する考えも書かれているのですが、それに感化したわけではありません。中国の事情は通暁しておりませんが、私が例で取り上げた、アメリカ社会一般で受け入れられている姿勢の方がよほど健全であるように思うのは管理人さんと同じです。

憲法改正については、

>これまでにporeporeさんが啓発的な意見を数多く書いてくれたので、我輩も大いに勉強させてもらった。そしてほぼすべての内容に賛成できた。

>ただ、憲法改正に関しては、poreporeさんは自分の言葉で発言していないという感じがする。件の著書に感銘を受けたことは伝わってくるが、まだ自分のものになっていないという印象だ。内容を消化できるまで、もう少し自分に時間をあげることをお勧めしたい。

感銘を受けたほどではなく、厳密に言うと、視野を広げることができたといった方が適切かもしれません。

また、自分のものにしていないというのは、管理人さんに指摘されるまでは気づかなかったことです。私もどこか遠くから距離をとっていたために、一番重要なことである、一人の読者として、筆者と対話しようという意思が抜け落ちていたのかもしれません。どこか遠目から見ているだけで、近づこうとしているのを無意識に拒否していたのかもしれません。

もう少し自分に時間をあげることをお勧めしたいというのには、少なからず違和感を覚えます。
気持ちの整理がついていないというのは、事実その通りなのかもしれません。しかし、管理人さん自身にもいえるのですが、私が改正に反対するというのは現時点での考えであり、これから考えが大きく変わることも十分有り得ます。ですから“少し”どころでは足りないだろうというのが私の考えです。

できれば、管理人さん自身の憲法改定文を読んでみたいところですが、もうここらで、私の記述は控えさせていただきます。

さて、話を変えると「ミイラ取り」の問題はまだ盛り上がっているようですね。気になる方もいらっしゃるようですが、私はつくづく、日本人というのは、受身な姿勢で食いつきやすく、そして忍耐強く騙されやすいのかな〜というのが感想です。

これは私の独り言に過ぎませんので悪しからず。








Posted by porepore at 2008年07月04日 16:37
>「自分の家を使うことはできませんが、法律上は私のものですから構いませんよ」と固定資産税だけはしっかり支払い続けるのだろうか。いや、固定資産税はここでは関係のない冗談だが
韓国の方が対馬で土地を買い、にも関わらず対馬は韓国のものだから払う必要はない、と固定資産税を滞納する、なんて事件がありました。さりとてまともな納税者は対馬には貴重な税収。困ったものです。
Posted by jun at 2008年07月05日 09:21
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