2008年07月10日

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い

香港を見るとよくわかるが、イギリスは統治がうまい。原因はいろいろあるのだろうが、我輩が感じるのはイギリス人は香港人を自分たちとは全く別の人間だと割り切っていたということだ。だから香港人に過度に感情移入することなく、距離を保って香港人と接することができたのだろう。

翻って満州や韓国や台湾を統治していた頃の我が国を思い出してほしい。名前を日本風に変えさせ、全員に日本語を強制した。これは良くも悪くも日本人との一体化を求めたということだ。

西さんが書いてくれた

そういう優しさの余裕が一般の日本人にはありますが、中国人はどうでしょう??

というのも同じ線上にある。俺たちにできるんだからお前らにもできるはずだ、という期待がベースにあるからこそ、それを裏切られたときに反感を覚えるということだ。期待していなければ、裏切られたと感じることもなければがっかりすることもない。

楼主、私は中国語を理解し、硬座で、中国を旅したりしました。仕事も中国関係です。また、中国映画ドラマ、歌など大好きで積極的に聞いています。
そういう私でさえ嫌いになってしまうのは、私の責任でしょうか?

西さんならご存知だと思うが、中国では「アメリカに留学した人はアメリカが好きになるが、日本に留学した人は日本が嫌いになる」とよくいわれる。

One World One Dreamという北京オリンピックのスローガンに我輩は吐き気を覚えるのだが、お互いに相手が自分とはまったく違う人間なのだと割り切ることから始めてみるのはいかがだろう。

イギリス人は恐らく香港人を猿のようにしか考えていなかっただろうが、過度に感情移入したりされたりするよりは、いい結果をもたらしたはずだ。poreporeさんが紹介してくれたhttp://pewglobal.org/reports/pdf/260.pdfをみると、中国を嫌う割合が高いフランスとドイツでさえ、中国人を嫌う割合はそれほど高くないのがわかる。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、という状態から日中両方の国民が脱却できるかどうか、これからが楽しみだ。

さて、「中国に学ぶことなどない」という意見がときどき見受けられるが、こういう人は神様のような存在だ。内政干渉は止めたまえに書いたことを引っ張る。

昔ある偉い人が「オラは何にも知らねえ。知ってることはオラが何にも知らねえということだけだべさ」というようなことを言ったという。さらに別の偉い人は「別の人と一緒にいりゃ、何かしら見習うべきものがあるものなんだべさ」というようなことを言ったらしい。

いうまでもないが、前者がソクラテスで、後者が孔子だ。我輩はかなり厚かましい人間だが、それでもソクラテスや孔子に肩を並べることなど考えられず、ましてや自分がそれらを超越した存在だと言えるはずもない。

そんな神様のような人の意見よりも、山田さんの

「低信頼社会である国際社会でモラルなど通用しない」という当たり前の状態を受け入れて、「普通」に中国を陥れるように誘導する努力をすればいいだけ。
彼ら中国人は日本を陥れる努力を怠らない勤勉な人達で、それは日本も普通に見習うべきだと思う。国内で反中をぎゃーぎゃー叫んでも何も変わらないですし、過剰な反中は中国の実態を分析する目を曇らせるだけだと思う。

や、茶さんの

昨今の日本内における反中風潮に関しては、個人的には中国を嫌うのはいいけど、中国を馬鹿にして見くびるのはやめてほしいと思っています。
なんだかんだ言っても中華文明がなかったら今の日本はないんですから。かつての諸子百家や国の制度を作りだしたのは中国でその影響を日本はもろに受けて来たのですから(それと同時にその影響から逃げ出そうと1500年前から日本は必死だったようですけど)。
中国人は向上心が強い人が多いんだしいつまでも日本よりも後れを取っているはずがないと思っています。
中国を必要以上に過大評価する必要はありませんが、だからといって過小評価していい国ではないのではないでしょうか。

という内容に、凡人である我輩は多いに頷く。

最後になるが、poreporeさんが指摘してくれた

過去の記事と読み比べてみる限り、管理人さんの投稿内容のスタンスが、変化したのはここ最近のようですね。

というのは実に鋭い。我輩のスタンスのおきどころは、山田さんの

中国を嫌ってはいけない、という日中友好ニューマ(空気)の反動が今来てるんじゃないんですかね。

に凝縮された内容に呼応している。ただし詳しくは書かない。





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posted by 楼主 at 11:00 | Comment(14) | TrackBack(0) | 嗚呼日本
この記事へのコメント
日本は国を挙げての反中教育なんてやってないし、自然の流れじゃないですか、反中。
日中友好なんて幻想が分かっただけでも前進だと思いますが。
Posted by マルコメX at 2008年07月10日 11:47
>名前を日本風に変えさせ、全員に日本語を強制した。これは良くも悪くも日本人との一体化を求めたということだ。


この文には誤認と決め付けがありますので正したいと思いました。

朝鮮で朝鮮人にハングルを広めたのは福沢諭吉とその弟子井上角五郎です。ハングルを奪ったというのは、ウソであり誤りです。
また、創氏改名は届出制でした。希望者だけが創氏改名をしたのです。
朝鮮人が旧満州で嫌われ差別(区別)されたのはその自らの民族性、性格に由来します。自業自得の一面が大きいのです。
超鮮名のままでは満州で生活や商売がやりにくいので、朝鮮人自らが日本名が欲しいと求めたのです。
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=207149
日本が朝鮮を併合するときに反対する朝鮮人はいなかった
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=205808
在日学校の反日教育を放置していることは大問題
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=206427
日本統治後に朝鮮人の寿命と人口は倍になった
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=206366
慰安婦が売春婦だということを認めないのは朝鮮人だけ
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=207151
ハングルを朝鮮で普及させたのは福沢諭吉である
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=207155
売国奴や朝鮮人には朝鮮人の実態を知ってもらう必要がある
http://ameblo.jp/worldwalker2/entry-10009074492.html
創氏改名は届出制であって、強制ではなかった
Posted by worldwalker at 2008年07月10日 11:53
有人称日本人不直視歴史。好像確實有此現象。樓上者為其一例。
不知樓主對此有何想法?
Posted by 過路人 at 2008年07月10日 14:13
>>worldwaker
それ併合初期の話でしょう?
Posted by 777 at 2008年07月10日 14:57
>>worldwaker
それ併合初期の話でしょう?さらに意図がわからん宣伝しとるが
Posted by 777 at 2008年07月10日 14:58
傷ついた時には、「所詮は違う人種なんだ」と言い聞かせています。でも分かっていても、真心が(通じないというより)、故意に踏みにじられると、悲しいですよね。

ところで、昔の中国の「フランスに留学すれば、共産主義者に、ソ連に留学すれば、資本主義者に。」という笑い話を聞いたことがありますが、アメリカと日本の件は初めてです。なぜ日本が嫌いになるのでしょう?

日本人が中国をバカにしていると感じるのですか?留学の場合、学生同士なら日本人は基本的に肌の色を問わず、外国人に親切ではないですか?

>有人称日本人不直視歴史。好像確實有此現象。樓上者為其一例。
不知樓主對此有何想法?

こういうのを見ると、「村山談話」は、なんだったのだろうかと思う。社会党の総理の謝罪は記憶になくて、自民党が総理になるたびに、謝罪を続けろと言うのだろうか?

こういう人には日本の中学、高校の検定教科書「世界史」「日本史」を読んだのかと問いたい。そりゃ西洋史もやるから、2/3が抗日戦争のお国には及びませんがね。
何が歴史を見ていないだろうか?馬鹿にするのも大概にしてほしい。
Posted by 西 at 2008年07月10日 17:07
創氏を強制したのは事実です。
苗字がない人たちがたくさんいたからです。
それは行政が家族間の関係を把握できないことが不都合だったからです。
しかし、改名が強制ということはあたらない。
ずっと朝鮮名のままの人も大勢いました。
それから、書き込みは自分の宣伝を意図したものではなく、事実を知ってほしいという思いです。
あなたが宣伝だと感じたならそれは私の本意ではありません。
Posted by worldwalker at 2008年07月10日 17:07
反論を恐れず、あえて粗雑な言い方をします。

中国がキライなのは「近親憎悪」でしょう。

日本文明の父親が神道や神話であるとしたら、母親は中国文明。
アカの他人だったら無視を決め込むこともできるけれど、アカではあるが他人ではない。母親なので邪険にできない。コチラが成人してもなにかと干渉してくる。カネの無心もされるし、屁をこけば臭うほど近くに住んでいる。
出家した異父兄弟の寺を壊し、住職を追い出し、壁もぶち抜いて二世帯住宅に改築してしまった。ついでにお隣のモスクを壊して家畜小屋にしてしまった。くわばらくわばら。
最近は商売が成功してぶくぶく肥るばかり。成人病を患っているが、安静にしろといっても聞く耳を持たずに薬代をねだってくる。厳しく注意すると逆ギレして昔の悪さをむしかえす。
不景気のおり、繁盛している母親の商売に便乗しないとメシも食えない。

いっそのこと、中国がアフリカの他人であれば少しは好きになれるかも。

肌の色の違う他人が食堂でツバを吐いても、列に割り込んでも、それが他人の流儀だと思えれば許せる。でも母親の中国が、つり銭を投げてよこしたり、声が大きかったりすると我慢ならない。
そうゆうのって「近親憎悪」って言うんですよね。
Posted by 森本 at 2008年07月10日 17:40
「近親憎悪」、同感です。

心理学的な意味で「近親憎悪」には、こちらの意味もありますよね。
「自分と性格が似ている人物が近くにいて、自分のコンプレックスを客観的に見せ付けられることを人間は嫌う傾向にある。こういう時の嫌悪感を指すこともある。」
私は、自分の感覚がこっちに近いような気がします。

西洋を目指して頑張っても、黄色いサルのまま。私は自分が中国人と間違えられ差別された時、初めは中国人であることを否定し、日本人であることの優越感を感じていましたが、だんだんと黄色い差別に傷つく心の割合の方が大きくなっていきました。所詮はただの肌の色による差別。国際的立場や経済力が逆なら差別される対象も逆になるだけ。

一方、中国に行けば、安い二等車両に乗って、可哀想な貧しい中国人に対して、私は慈悲深く純真さを装い、中国を褒め、「何か歌え」と言われれば、テレサ・テンを歌ってあげる。心の中は優越感に浸りまくりです。

聞かれるまま、日本のお給料、社会保障制度などを答えていきますが、その答えが中国人をムカつかせるのも、実は理解しています。私が「天真爛漫」だから余計にムカつくのでしょうね。

poreporeさんの分析によると、
こういう私は長期閲覧者ではありませんが、

2.中国それに自体に大きな興味や関心があるのではなく、中国の後進性を確認することにより、日本の失った自信を回復しようとする者。

にばっちり当てはまります。
(でも、中国の文化・風習・歴史はとても興味があります。)
Posted by 西 at 2008年07月10日 19:07
マルコメXさん、まず中国を知ってください。貴方の発言は、少なくても、日中友好のために頑張ってるひとに対して、かなり無責任な言葉だと、私はそう思います。日本を知らないヤツの馬鹿な発言に気にしてると、低レベルで馬鹿な争いが起こりかねます。
中国は、なんてもかんても政治に強い影響を受けています。私は小学生の頃から、昔の軍人の美談を読んで、『打倒日本帝国主義、中国共産党万歳』的な映画を観て、育てられたのです。それでも私は今、日中友好を願って、頑張ってます、ただ不要な争いを避け、少してもイメージアップ出来ることをするだけですけど。
実は今、中国の若者は共産党がしたことを批判してるのです、しかもその数は少なくない。ただ、言論規制のため、ほとんど削除されました、さもなければ、サイトまるごと取り上げられてしまい、責任者を逮捕されます。なぜそんな共産党を反対しないって?1989年6月4日、手本を見せたんじゃないですか、共産党を反する人の有様ってヤツ。まあ、これはさておき、もし今共産党がダメになったら、中国はバラバラになるでしょうね?こんなでかい国を治まる力が持ってる政党は他にないじゃないですか?それなら動乱が続く、普通の生活さえできません。そんなことを望むヤツは極少ないと思います。
そんな国でも、私は棄てることができません。文句を言うのは止めないですけど、私達の立場でても考えてください、ある程度で私達を理解して欲しいです。よろしくお願いします。
Posted by 燃灯古佛 at 2008年07月10日 19:09
過路人、我覚得我們還没有資格説日本、日中戦争中、中国方面的主力明明是国民党、我們的歴史書上記載的大多数是共産党的功績、只有一句『国民党在正面戦場上発揮了較大作用』、対此イ尓是如何想的?
Posted by 燃灯古佛 at 2008年07月10日 19:24
国家と国家に友情も友好も存在しません。
国益の追求のみです。

その国益が合致すれば、友好、握手
不合致ならば、口ケンカ、戦争なだけです。

日中友好をやるならば、個人間でどうぞ。


それと、私は日本国内で育った日本人ですので中国国内の伺え知れない、中国人でしかわからない
事情もあると思いますが、政治、社会に関して中国、中国人の問題であって、日本が遠慮する筋合いもありません。

ぶっちゃけ、どーなろうと知ったこっちゃありません。
自分の尻を自分で拭けぬ者は惨めなだけです。

自らの力でなんとかしてください。


それと、超限戦の概念のある中国において、日中友好と言われても滑稽に映るだけですね、私からすれば。




Posted by にゃ at 2008年07月10日 20:52
楼主さん、初めてコメントいたします。宜しくお願いいたします。

楼主さんの今回の記事のご意見には、考えさせられました。
確かに日本人は「中国」と「中国人」を同一視しすぎているのではないかと思います。

また、日本人は余りに中国人を日本人と同じ人達だと誤解しているから余計憎しみを抱いてしまうのではないでしょうか。勝手な「誤解」を元に友好にいそしみ、そして裏切られたと「思い込んで」相手を憎む。まさにこの一人相撲が、日中関係を険悪化させていく。傍目から見れば、中国に問題があるのではなく、日本に問題ありと見えるのではないでしょうか?

そこで手前味噌になりますが、私は、イザヤ・ベンダサンや山本七平の愛読者で、拙ブログ上にて紹介記事を書いているのですが、かのベンダサンも朝日新聞の本多勝一との論争の中で、日本が対中国関係で大きな失敗をやらかすだろうと予言していました。
そのことを紹介した拙記事↓のリンクを貼らせてください。

「私の責任=責任解除」論Bどうして日本は中国問題で失敗を繰り返すのか
http://yamamoto8hei.blog37.fc2.com/blog-entry-54.html

最後になりますが、楼主さんにお願いがあります。私は強度近視なのですがこのHPのコントラストどうにかなりませんか?読んでいてチカチカしてしまいます。ネットは健常者だけが見ているのではないので出来たら目に優しいコントラストに変えていただけると非常に助かります。
宜しくお願いします。
Posted by 一知半解男 at 2008年07月10日 22:03
>お互いに相手が自分とはまったく違う人間なのだと割り切ること
>中国を嫌ってはいけない、という日中友好ニューマ(空気)の反動>に凝縮された内容に呼応している。
>「近親憎悪」

日本人は『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』状態になってる。それは感情移入をし過ぎるからだ、ということでしょうか。
以前、『中国人の立場になって…』と仰ってたのも、『感情移入をしないで、冷静に分析しなさい』という意味だったのでしょうか。
確かにそうですね。
これは私のような単細胞には至難の技ですw
でも、できるだけ努力してみます。

>燃灯古佛さん

>まず中国を知ってください。

多分、以前より中国の状況を判ってきたから、日中友好に疑問を持つ日本人が増えたのだと思いますよ。
日本人のこれまでの友好的な態度は何だったのだろうと日本人に思わせたのは中国と中国人だということを理解してください。


>こんなでかい国を治まる力が持ってる政党は他にないじゃないですか?

『こんなでかい国を治まる力』が無いから、中国の混乱が続いているんじゃないですか?
これは私の疑問なんですけど、最初から13億の多民族国家という国の枠組み自体に無理があるんじゃないでしょうか?
13億でも同じ民族だったら、多民族国家でももっと小規模だったら、一つの国としてやっていけるかもしれないけど、13億の多民族国家は可能なんだろうか?と最近思ってます。
Posted by K at 2008年07月11日 09:30
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