2008年10月12日

末節だけに反応する日本人

議論の途中で、我輩がある事柄を末節であるかどうかを判断する基準は、その事柄が結論に影響を及ぼすかどうかにある。

簡単な例として、「この木は健康だ」という結論を挙げよう。これに対する反論として、「この一枚の葉っぱを見てほしい。すでに枯れて地面に落ちている」という人がたいてい出てくる。木は全体として成長を続けているにもかかわらず、だ。

これが末節ということだ。

反論するには、たとえばその一枚の葉っぱは病気のために枯れて地面に落ち、そしてこの病気が木全体に移っているということを突き止め、したがって「この木は健康でない」といわなければならない。

末節だけを気にするのは、日本人にしばしばみられる傾向で、たとえばミーティング中に、自分の意見は言えないくせに、配られた資料の中にタイポを見つけて喜んでいる人などはその典型だ。

末節だけに拘る人は、他人に小さな欠点を見つけ出し、それをもってその人全体を否定しようとする。ただしそのルールは自分には適用しないのが特徴だ。欠点がない人などいないのだから、自己防衛の手段としてダブルスタンダードにならざるを得ないのはもちろんだ。そういう人は、ダブルスタンダードに気づけないほど頭が悪いか、あるいは知っていてそれをやっている卑劣な人間なのかのどちらかなのであろう。

この末節だけに拘るという傾向は我が国のマスコミにも顕著で、他人の言葉じりだけを捉えて非難するのは彼らの得意技だ。最近の分かりやすい例として、国土交通大臣を事実上マスコミに辞めさせられた中山成彬が挙げられる。

末節だけに拘る人は、マスコミだってやっているのだからと、自分を正当化しているのかもしれないが、二者択一でしか物事をとらえることができなかったり、解散総選挙の日にちをでっち上げたりするマスコミをお手本にするのは止めた方がいい。

阪神・岡田続投で広沢コーチのクビが危ない!には

順位がどうあれ、阪神はすでに岡田続投を決定。監督自身も優勝を逃してユニホームを脱ぐ気などサラサラないという。

とあった。これは10月8日に掲載された記事で、岡田監督が辞任を球団社長に伝えたのが10月10日なので、寿命わずか2日という短い嘘だったことになる。

似たようなデマ記事が数え切れないほどある。

我々は嘘をつくことに対して異常なほどの嫌悪を感じていたはずなのだが、それはもう遠い昔の話になってしまったのかもしれない。

嘘はともかく、末節だけに拘るコメントに一つ一つ対処するのが面倒になったので、このエントリーを上げておき、今後は「末節だ」と指摘するだけで済ませることにする。プログラミングにおいて繰り返し登場する処理をファンクション化するようなものだ。





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posted by 楼主 at 14:27 | Comment(8) | TrackBack(0) | 嗚呼日本
この記事へのコメント
>末節だけに拘る人ねえ
鏡が必要だな。

一例を示す。
楼主がこの間書き込んだblogで「あら座」さんが、

>朝鮮と造船(ゾセン)、詐欺と史記(サキ)、地図と指導(ジト)、戦士と戦死(センサ)、戦車と電車(センザ)、火傷と画像、郵政と友情・・・・。
と具体的な例を挙げて説明したのに

>あら座さん
>>私が言いたいのは、漢字を読むことで生じてしまう「同音異義語」であって、漢字の読み方そのものの話じゃない!んですが、かの方は全然気付いていないですよ。

>漢字の読み方そのものの組み合わせによって「同音」かどうかが決まるのだから、漢字の読み方そのものが分からなければ「同音異義語」を語ることなどできない。こんなことすら分からないのだろうか。

>具体的に書くと、韓国語において「真」、「心」、「新」という三つの「異音」の漢字から「同音異義語」を作ることはできない。

>元々異なるものに何をくっつけようが同音にはならないということだ。
    ↑
「同音異義語」だけを捉えてレスを返す楼主は、末節に拘っているではないか。
同じようなレスを多数しておいて、今度は

>末節だけに拘る人は、他人に小さな欠点を見つけ出し、それをもってその人全体を否定しようとする。

って自己批判でもしたいのかね。
Posted by F4Phantom at 2008年10月12日 16:05
????
Posted by at 2008年10月12日 20:14
丸山真男の著書「日本人の思想」の中では、

本居宣長の儒教批判を例として挙げた上で、
-------------------------------------------
日本人の批判は、
理論の背景にある不都合な点を暴露するだけで、
理論そのものの理屈だった反論になっていない。
-------------------------------------------
という旨が指摘されています。

(余計な)伝統はしっかりと受け継がれている様です。
ご先祖様も草葉の陰で喜んでいることでしょう。
Posted by 嶋 at 2008年10月12日 20:59
お返事ありがとうございます。
>それで我が国にどんなメリットがあったのだろうか。我輩から見ると、単に我々のレベルが低下したに過ぎない。

自国に対して、あまりにも非友好的な態度を取る国家に対して、そのデメリットを教えて差し上げる、というのは、我が国(だけでなしに対象国に)にとって充分なメリットだと思われます(事実、ちかごろ中韓ともに日本からの反発をしきりに気にする記事を報道媒体が伝えています)。
いわゆる"土下座外交""事なかれ主義"を続けることこそが、本邦の品位と国益を維持する方法であると、楼主様はお考えでしょうか? 今までのエントリーを見るに、そうではなかいと…。
>ネット上ではあれこれ言うくせに(中略)近くのスーパーで漢人がレジ係をしていたら、意見書に漢人を使う店にはもう来ないと書くぐらいできそうなものだが

楼主様は「国家(とその輿論)と個人(と私人)の区別くらいは本当はわかってらっしゃると思います。
「国家or民族」=「個人」ではないのです。国家と個人が完全に一致している人間などいたら異常者です。また、己が生まれ育った国家と個人を、自己と完全に切り離された存在と考えている人間も(主にサヨクさんに多い現象ですが)異常者です(というより論理的にほぼあり得ないので、かなりのおっちょこちょいだと思われます)。

正直に告白すると、僕はこのような他人様を論難する書き込みをすることにかなりのストレスを感じます。なぜかというと、「相手の意見に耳を傾け、もし、相手の方が正しかったらどうしよう。恥ずかしい」と思うからです。「相手の返信を読むのが怖い」とすら感じます。このストレスに耐えられる人間の比率は、そう高くないと思われます。しかし、それこそが言論をする者の最低限の資格だと思って耐えております。
楼主様はいかがでしょうか。相手の論の意図を忖度し、いざとなったら頭を下げるストレスを背負いつつ書き込まれているでしょうか?
そうでなかったなら…「自分が論難されることに負担を感じ、そういうレスははじめからアラ探しをする目で読んでしまっている」としたら…それこそが「漢人(朝鮮人)化」ではないかと思います

楼主様のこれまでのエントリーやその感想に、たびたび蒙を啓かれた者として…。長文失礼しました。
Posted by じゃリン子テツ at 2008年10月12日 23:03
お返事ありがとうございます。
>それで我が国にどんなメリットがあったのだろうか。(中略)我々のレベルが低下したに過ぎない。

自国に対して、あまりにも非友好的な態度を取る国家に対して、そのデメリットを教えて差し上げる、というのは、我が国(だけでなしに対象国に)にとって充分なメリットだと思われます(事実、ちかごろ中韓ともに日本からの反発をしきりに気にする記事を報道媒体が伝えています)。
いわゆる"土下座外交""事なかれ主義"を続けることこそが、本邦の品位と国益を維持する方法であると、楼主様はお考えでしょうか? 今までのエントリーを見るに、そうではなかいと…。
>ネット上ではあれこれ言うくせに(中略)近くのスーパーで漢人がレジ係をしていたら、意見書に漢人を使う店にはもう来ないと(以下略)

楼主様は「国家(とその輿論)と個人(と私人)の区別くらいは本当はご存じだと思います。
「国家or民族」=「個人」ではないのです。国家と個人が完全に一致している人間などいたらオバケです。また、己が生まれ育った国家を、自己と完全に切り離された存在と考えている人間も(サヨクさんに多い現象ですが)異常者です(というより論理的にほぼあり得ないので、かなりのおっちょこちょいだと思われます)。

正直に告白すると、僕はこのような他人様を論難する書き込みをすることにかなりのストレスを感じます。なぜかというと、「相手の意見に耳を傾け、もし、相手の方が正しかったらどうしよう。恥ずかしい」と思うからです。「相手の返信を読むのが怖い」とすら感じます。このストレスに耐えられる人間の比率は、そう高くないと思われます。しかし、それこそが言論をする者の最低限の資格だと思って耐えております。
楼主様はいかがでしょうか。相手の論の意図を忖度し、いざとなったら頭を下げるストレスを背負いつつ書き込まれているでしょうか?
そうでなかったなら…「自分が論難されることに負担を感じ、そういうレスははじめからアラ探しをする目で読んでしまっている」としたら…それこそが「漢人(朝鮮人)化」ではないかと思います

楼主様のこれまでのエントリーやその感想に、たびたび蒙を啓かれた者として…。長文失礼しました。
Posted by じゃリン子テツ at 2008年10月12日 23:12
後半のストレス云々の部分にはとても共感しますね。気が弱いと言われたらそれまでですが(笑)
Posted by 777 at 2008年10月13日 00:16
>後半のストレス云々の部分にはとても共感しますね。

 まあ、ストレートな批判が来ますからねえ。日常では言わないような本音とか出てくる上に、自分に反論する複数の人とのやりとりとかありますから。会議室なら相手するのは一人ずつですが、ネットでは同時多数になってしまう。直ぐに回答を求められないのは良いが、前言がチェックしやすいので矛盾を直ぐに突かれます。
 最近はウェブ魚拓とかいって当該ホームページを証拠として他の所に保存出来たり、キャッシュが使えたりするからホームページ改竄もしにくいようになってる。
 
 雑談ついでにちょっと今思っていることを書かせて貰う。
 楼主や中国人は、中国は経済的に発展したからこれで他国を圧倒し言いなりにさせることが出来ると思っているように見受けられる。そんなことは無いってレスが来るんだろうけどな。
 世の中そんなに簡単にいけるものじゃない。新興国が発展した後、必ず為替の変動、人件費の高騰、貧富の格差拡大による政情不安等が起こる。例を挙げるとレバノンは内戦に突入し、韓国は今まさに経済政策の失敗により潰れつつある。

 今日、韓国の大統領が演説するらしいが、そこで韓国は大丈夫だなんて言ったら酷いことになるが、彼は重大な発言が出来るのだろうか注目している。
 韓国はサブプライム問題で不安が高まっている時に、市場を乱すような事をしたから、他国の財政金融関係者から恨まれているので助けようもない。昨日も米国債を売るとか言ってアメリカ脅していたけど、虎の尾を踏んでるって何時になったら気がつくのだろうか。

 今回の金融危機で各国とも酷い状況だ。
 英国は銀行に公的資金投入で一部国有化って状況で、アイスランドは英国に喧嘩売ってロシアを巻き添えにしようとしている。
http://www.asahi.com/business/update/1011/TKY200810110163.html
 誰が巻き添えで潰れるか判らない。楼主や中国人は、そういう状況を理解しておくべきだ。
Posted by F4Phantom at 2008年10月13日 10:25
いやいや、楼主殿らしいエントリーで大笑いしましたぞ。

>簡単な例として、「この木は健康だ」という結論を挙げよう。

前に、何かを論じるときに、その根拠を提示するのは論題を提示するの者の役割だと、教えて差し上げた筈でしたがな(笑い

『結論』とやらが書かれているだけで、何らまともな論拠が示されていないのが、このblogの特徴だが、其の点で、楼主殿がお気に入りの瀬戸某のblogと、確かに似たり寄ったりではありますな(呵呵大笑
Posted by ngmz at 2008年10月15日 22:06
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