2005年06月28日

やっぱり嘘っぱちの『「毛沢東思想万歳」(下)』

以前嘘っぱちの『「毛沢東思想万歳」(下)』というのを書いたが、ここに夜帆。さんがコメントを寄せてくれた。勝手に全てを引用する。
 こんにちは (^^)/。

 Wiki に出ているものは、文章内容から見て、会見の記録そのものではなく、毛さんがかなり後になって回想して語っているものですよね。

 それに対して、『毛沢東思想万歳』 のものは、会見の記録 (多分録音) から直接起こされたもののようで、日本社会党側の記録でも同文だと伺っています。

『毛沢東思想万歳』 からの正確な引用文が↓のページにあるので (ネット上には不正確な引用も多いです)、ご参照いただけると幸いです m(_ _)m。

http://www.fukkan.com/vote.php3?no=25481


夜帆。さんありがとう。

ついでに正確だという引用をさらに引用する。
「〔いわゆる侵略について、日本は〕何も申し訳なく思うことはありません。日本軍国主義は中国に大きな利益をもたらし、中国人民に権力を奪取させてくれました。みなさんの皇軍なしには、われわれが権力を奪取することは不可能だったのです。……過去のああいうことは、良い事であり、われわれの助けになったとも言えるのです」


しかし、我輩もせっかくリンクを張っているのだから、中国語のソースものぞいてほしい。たとえ中国語を習ったことがなくとも、「接見日本社会党人士佐佐木更三、黒田寿男、細迫兼光等的談話1964、7、10(簡体字は日本の漢字に変更済み)」というのが何を意味するかぐらいはわかると思う。

したがって毛沢東が社会党の人たちに会ったときに、「あんた達より前に会った日本人にこう話したことがある」というコンテクストで社会党の人たちに話をしたと考えるのが自然であり、貴殿が仰るように社会党の人たちとの会見を後で回顧したものではなく、それ以前に会見した人たちとの会話を回顧しつつ社会党の人たちに話したということだ。

ご紹介にあったページに『1969年に中国で「内部学習用」として刊行された毛沢東の発言集を、東京大学近代中国史研究会が訳したもの。』とあるが、広く刊行された発言集だからこそ今でも中国のネットにそれが大量に残っているものと考える。もし中国のネットに広く引用されているものと、東京大学近代中国氏研究会が訳したものが、異なるものだという根拠があれば教えてほしい。

我輩が指摘したポイントは「日本軍国主義は中国に大きな利益をもたらし」とか「中国人民に権力を奪取させ」なんてことは言っておらず、「中国共産党」に利した、と毛沢東は言っているということだ。

と終わろうとしたが、英語訳もあったので引用する。
"I have talked to my Japanese friends. They said, 'We are sorry, the Imperial Japanese army invaded China.' I told them, 'No! If your Imperial army did not occupy half of China, the people of China would not have united against you, and we will not be in power today.'"

そして我輩が中国語から訳したものと比べてほしい。
「ワシは日本の友人と話をしたことがある。彼らは日本皇軍が中国を侵略して申し訳ないというんだ。しかしワシは言ってやったんだ、そんなことはない!あなた方皇軍が中国の大半を侵略しなければ、中国人民が団結してあなた方に立ち向かうことはできなかったし、そうなれば中国共産党も政権をとることができなかったのだ!とな。」


これではっきりした、東京大学近代中国史研究会の日本語訳が間違っていることが。

英語のものと我輩の訳で唯一違うところは、最後の「we」があいまいで誰を指すのかがわからないことだけだ。実はこれは前回の記事ですでに指摘してあることだが、この「we」は中国語の「中国...就奪取不了政権!」の「中国」であり、この「…」で省略された部分は「共産党」だから、この「we」はつまり「中国共産党」のことだ。

夜帆。さんのおかげで、我輩の訳がもっとも毛沢東の言葉に忠実なことが改めてわかった。つまり、東京大学近代中国史研究会は毛沢東の言葉を改竄し、これを読んだ日本人を騙し続けてきたことになる。そして夜帆。さんは騙された人たちの代表者のようなものだ。

中国側は日本側が歴史を改竄していると難癖をつけるが、この件に関しては全くその通りだ。




中国についてなにかを感じたら人気ブログランキング人気blogランキングをクリックして応援してほしい。多謝。

posted by 楼主 at 21:08 | Comment(7) | TrackBack(2) | 検証しよう
この記事へのコメント
 これは貴重な資料です!
 早速・印刷して保存しておきます。
Posted by 紫藤ムサシ at 2005年06月28日 21:21
日本、中国、日本人、中国人に関して、以下のように考えます。
事業の関係で、サーズ問題のピーク時にも渡中し、7回ほど行きました。
色々な人に出会いました。
日本においては、多くの方々から、中国人にだまされないようにと言われ続けています。
しかし、日本人も中国人も同じです。どこの国にも悪い奴もいれば、良い人もいます。
今現在の私の状況からすれば、日本人の方がずるく、一年近く、ごまかされ続け、結局、没になった事業案件があります。お相手は一部上場の会社です。そのことも担当者の個人的資質によるものだと考えております。
要は、信頼であると考えます。いかに信頼を築き上げられるかであり、その為に努力するかだと思います。
私は、中国残留孤児問題を知った時、非常な衝撃を受けました。
テレビの画面で孤児を育てた中国人老婆が「日本人はダメだ、日本人はダメだ。」と言っていました。
中国に行った時、化学兵器爆弾を埋めた山の近くの廟を案内されました。その近くを流れる川の水が今も生活水として使用できない事を知らされました。
中国人が日本人を恨む理由が、現在も続いている理由が良く理解できます。
サーズ流行時、外食は危険であると言うことで、数日間、家庭料理で、もてなして頂きました。
彼らは、私のことを「貴方は普通の日本人とは違う」と言っておりましたが、そんなことはありません。
私たちは、国とって都合の悪い事を知らされていなかったのです。
知らしむべからず、寄らしむべし。と言う考え方が、日本の各界のリーダーたちにまだあったと言うことです。
昨日、日経による天皇発言メモが公表され、アジア、中国との関係改善につながるものとは思われますが、この事実が何故、今頃公表されたのかと考えざるを得ません。
天皇自体は昔からこのように周囲の権力者達から利用されていたようです。
戦後、マッカーサーとの接見時に「赤子に罪は無く、全ての責任は私にあり、私はどのようになっても良い」と言っております。
天皇の人柄を示すもののようです。
日中友好を考える場合においては、日本神話の弥生時代の歴史を再調査する必要があると考えております。
石原新太郎氏は異論を唱えるでしょうが、東京大学名誉教授をされていた、福永光司(昨年、歿し)しは、「天皇は道教を行っている」と、はっきりと書に書いております。
完成された道教が、日本神話の時代(弥生時代、今より約、2000年近く前)に中国から渡ってきたものと私は推測しています。
日本の歴史から、「除福」が消されています。
聖徳太子は「日出国の天子より・・・・」から中国からの独立宣言をしたのであり、それまで日本と中国の関係は推して知るべきでしょう。
今も昔も時の権力者達にとっては、この関係を認めることができないのです。

九州と言う言葉の語源を調べた時、どこにも納得できるような根拠はありませんでした。九州と言う言葉は古代よりあったもののようです。古代中国全土を九州といっていた事と非常に関係があるようです。九州は音読みでもあります。

決して中国かぶれしているわけではありませんが、あまりこのような事を主張すると日本では誰も相手にしてくれないことが残念です・・・。







Posted by 長田憲二 at 2006年07月22日 18:42
>長田憲二さん
>日経による天皇発言メモ

あのメモの上の方に『○○大臣の発言』と記されていたことはご存知ですか?
他にもいろいろと疑問点が取り沙汰されていますね。
神道には教義自体が無いのに、何を根拠に『道教』を持ち出すのか私にはわかりません。

>中国からの独立宣言

日本を中国の属国だった、あるいは弟分だと位置付けたいようですが、気は確かですか?
国や民族というのは人と人との関係と同じようにお互いさまだと思いますよ?
お互い様ではなく、自分の優位を認めろと迫る中国の言動は気の毒なくらい徳がありません。
Posted by K at 2006年07月23日 12:13
書き忘れましたが、桜主さまの翻訳、勉強になりました。
ありがとうございます。
Posted by K at 2006年07月23日 12:16
K atさん
道教にも教義はありません。
福永光司氏の書をお読みになれば、道教と天皇のことが良く判りますよ。

メモの内容には信憑性が感じられます。合祀以降、天皇は参拝されていませんから。
私自身は、戦没者(被害者)に対して、哀悼の気持ちを持つことは当たり前であると考えております。今は、この方々の犠牲の上に成り立っているのですから。

>中国からの独立宣言
気は確かかとのお尋ねですが、日本神話、天孫降臨を貴方は信じますか?
除福伝説を考えていくと、このようになります。
初めての方には突飛過ぎて「気は確か?」となることも判りますが・・。
Posted by nagata at 2006年07月25日 09:42
こんにちは (^^)/。

 亀レスで恐縮ですが、

> これではっきりした、東京大学近代中国史研究会の日本語訳が間違っていることが。

 と考えるのは早計です。

 気になって調べていたところ、最近になってその前後が引用されているページ↓を見つけることができました。
http://blog.sina.com.cn/u/4a84d4450100063x

 これによると、同じ会見の別の部分の発言からの引用だとのことです。

 あまりに異なるので奇妙に思っていたのですが、別の原文からの引用では、違うのが当たり前ですね。
 改めて図書館で邦訳を借り出して、当該箇所を再確認してみるつもりです。

 謎は解けた! かな?
Posted by 夜帆。 at 2006年10月19日 04:27
なんだかよくわからんが、『マオ』(ユンチアン著)に載っていた毛沢東のセリフと同じだな。

毛沢東さんは陰謀でのし上がった類まれなる邪人だよね。
Posted by 暗黒教団 at 2007年01月19日 02:24
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/4697542

日中友好のために その1
Excerpt: 日中友好が大切な事は多くの日本人が感じている事です。 しかし、うわべだけの友好は無意味です。 何か問題が起こるたびに、そのうわべだけの友好関係はなくなるからです。 うわべだけの友好関係ではなく、..
Weblog: 諸葛川
Tracked: 2005-07-06 23:15

新時代の対中国政策
Excerpt:  六カ国協議を前にして、日本は関係各国との連携がままならない状態で準備を迫られている。特に中国との関係は最悪で、協議において孤立感を深める遠因になっている。本来なら、関係改善した上で協議に臨みたいとこ..
Weblog: 外交のファンタジスタ
Tracked: 2005-07-15 01:10
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。