2007年08月16日

ところで「代理器」とはなんですか?

森本さん
>ところで「代理器」とはなんですか?
いきなり「代理器」を説明するのは難しく、さらにこの言葉には二つの異なる意味が考えられるので、まずは「代理」から。これは英語のproxyということだ。身近な例としてブラウザでウェブサイトを見ることを単純化する(以下では重複しているもの、たとえばブラウザは同一のブラウザを指す)。

●proxyなしの場合
ブラウザ→ウェブサイト→ブラウザ

●proxyありの場合
ブラウザ→proxy server→ウェブサイト→proxy server→ブラウザ

となり通信の際、間にproxy serverが介入する。ブラウザが直接ウェブサイトにアクセスするのではなく、proxy serverが正に「代理」としてウェブサイトにアクセスするわけだ。

そしてこんな面倒なことをする理由は主に二つある。

まず、proxy serverにはキャッシュ機能があり、一旦アクセスしたあとは、その内容をキャッシュしておく仕組みがあり、次に別の人が同じウェブサイトにアクセスしようとすると、そのキャッシュの内容を返すことができる。つまりこういうことだ。

ブラウザ→proxy server→ブラウザ

現在の日本では通信速度が速いのであまり意味をなさないだろうが、世界中の多くの場所ではこれが役に立つ。例えば中国から日本へのアクセスを考えればわかりやすい。中国から日本のウェブサイトを閲覧しようとすると、ものすごく時間がかかったり、タイムアウトを起こしたりする。そこで中国にあるproxy serverを利用し(proxyをプロクシと読むと、最後がクシになることからproxy serverを利用することを「串を通す」と表現する日本語のスラングがある)、日本のウェブサイトにアクセスする際に、proxy serverにその内容が運良くキャッシュされていた場合、以下のようになる。

ブラウザ(中国)→proxy server(中国)→ブラウザ(中国)

これなら
ブラウザ(中国)→ウェブサイト(日本)→ブラウザ(中国)
よりも早くなることがお分かりだろう。


さて、proxyを使うもう一つの理由は匿名性だ。ブラウザから直接アクセスするのではなく、proxy serverが「代理」としてアクセスしてくれるので、ある程度の匿名性が保たれるというわけだ。


ここまでくれば「代理器」の一つ目の意味がお分かりだろう。「代理器」=「代理服務器(台湾では伺服器)」=proxy serverということだ。


もう一つの意味は、「代理器」=「代理軟件(台湾では軟体)」=「proxyアプリケーション」のことを指す。これはオンラインゲームのために使われることが多い。

World of Warcraftを例に挙げると、このゲームはサーバーがアメリカ、ヨーロッパ、韓国、中国、台湾にあり、サーバー所在地にいる人は、その他のサーバーにアクセスさせない仕組みになっている。たとえば、中国からは台湾のサーバーにつなげさせない、という感じだ。

それでもその仕組みに逆らいたい人がいて、そういうときに「代理器」が登場する。proxyの匿名性を利用して、中国にいても台湾やアメリカのサーバーにつなぐことができるようになるわけだ。


以上が「代理器」の大まかな説明だ。

これまでに何度も書いているが、中国からは本ブログにアクセスすることができない。つまりseesaa.netというドメインは中国で閲覧禁止にされているのだ。では我輩はどうやって更新しているのかというと、串を通しているわけではなく、管理画面のドメインはseesaa.netではなく、閲覧禁止にされていないだけだったりする。

ただしproxy serverというのは怪しいものが多く、何をされるかわかったものではないので、串を通すのは止めておいたほうが無難だぞ、という言葉で締めくくることにする。思いもよらず長くなってしまったので、今回はこれだけで失礼する。では。





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posted by 楼主 at 09:45 | Comment(3) | TrackBack(0) | 検証しよう
この記事へのコメント
ありがとうございました。
よく分かりました。
自分でも調べてみました。
簡体字で「代理服務器」を検索するとワンサカとヒットしました。
↓ そのうちのひとつ
ttp://www.proxycn.com/
Posted by 森本 at 2007年08月17日 00:49
>proxy serverというのは怪しいものが多く、何をされるかわかったものではない

何をされるんでしょう?
不気味ですね。
Posted by K at 2007年08月17日 08:51
検索に引っかかってこのページに入りました。
ほかの記事もきちんと読まないで
突然過去記事にコメント失礼します。


代理器はもはや中国では欠かせないものになってるのではないのかと・・・
なんといっても政府の方が厳しくて厳しくて
Youtubeやtwitterやfacebookなど有名なのを含めて、
自分が使いたいニコニコ動画やfc2などにも全部入れない状況。
ここまで妨げられると代理器使うしかほかにない・・・
のに、最近は代理器にまでブロックを始めて
自分の持ってた代理器は全滅しました。。。

ってことで今は5年前作ったfc2ブログにもいけないし、グーグルさえ接続が危うい。
ていうか政府の目的が全く分かりません
(´・ω・`)
多分政府に不利な発言や18禁サイト流出を禁止するためかと思うんですが・・・・
ほかに方法はなかったのでしょうか?
そもそも発言禁止ばっかしてるから
いやな噂流れて政府の信頼度がもう小学生1人以下になってるわけだけど!
政府を信じるなら小学生の言葉を信じた方がいい!
らしいです

今までは北朝鮮かわいそーって思ってたけど
中国も大して変わってないのかも・・・

愚痴らしきもの失礼しました。。。
Posted by Eigo at 2011年10月07日 16:43
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